「バス釣りで使うスピニングリールに巻くラインって、どれがおすすめなの?」
「スピニングで使うラインの種類と太さってどうやって選んだらいいの?」
ラインと一言で言っても、太さがたくさんあるし、種類もいろいろあってどれがいいのかわかりにくいですよね。
結論から言うと、種類はフロロカーボンで、太さは1号〜1.5号(強度なら4lb〜6lb)がおすすめです。
バス釣りでスピニングを使う場合、軽くて小さいルアーを使うことが多くなります。
そのため、ルアーの操作性とトラブル回避・キャストの飛距離を出すために、細めのラインを使ったほうがよく釣れるようになるんです。
それでは、バス釣りで使うスピニングリールに巻くラインについて詳しく紹介していきます。
スピニングリールにおすすめのラインランキング
フロロカーボン
第1位:クレハ「フロロマイスター」
フロロカーボンのおすすめ第1位は、クレハのフロロマイスターです。
スピニングリールにはフロロカーボンのラインを推奨しているんですけど、そのなかでも一番おすすめなのがクレハのフロロマイスターです。
フロロマイスターはまさしくコスパ最強のラインですね。
320m巻きを1000円以下で買うことができます。
高くて性能のいいラインはいっぱいありますけど、はっきり言ってラインって消耗品なんですよ。
使えば使うほど、時間がたてばたつほど劣化していき、性能も悪くなっていきます。
高いラインをもったいないからとずーっと使い続けているよりも、安くて品質の安定しているラインをこまめに巻き替えたほうが断然トラブルが少ないです。
このフロロマイスターは、他の安いフロロカーボンよりも品質がずっといいですね。
フロロマイスターさえ使っておけば、普通にバス釣りをする分にはまったく問題ありません。
第2位:シーガー「R18フロロリミテッド」
クレハ(KUREHA) ライン シーガー R-18フロロリミテッド 100m 6lb
第2位は、シーガーのR18フロロリミテッドです。
値段は高くても高性能のフロロカーボンラインがほしいなら、フロロリミテッドを使ってみてください。
100m巻きで1300円ほどなので、フロロマイスターに比べるとかなり高いですよね。(フロロマイスターが安すぎるとも言えますが笑)
ただ、それに見合う性能はあると思います。
このラインの最大の特徴はしなやかさにあります。
フロロカーボンはナイロンよりも巻きグセがキツくなりやすいんですが、フロロリミテッドはしなやかなので他のフロロよりも使いやすいんですよ。
もちろんフロロカーボンのメリットである根ズレへの強さ・感度の良さも抜群です。
高いと言っても他の高級フロロよりは安いので、このラインをメインに使っている人もたくさんいます。
とくに初心者の方は、フロロマイスターよりもしなやかなフロロリミテッドのほうが扱いやすいかと思います。
もともと細いラインは太いラインよりもしなやかなので、フロロマイスターでも十分という人もいるでしょう。
使い比べてみて価格に見合う差を感じないのであれば、フロロマイスターをおすすめします。
第3位:シーガー「グランドマックスFX」
第3位は、シーガーのグランドマックスFXです。
このフロロカーボンラインは、おもにリーダー用としておすすめします。
リーダーとは、メインラインとルアーの間に使うラインのことです。
たとえば、PEラインと結んだり、キャロライナリグ(ヘビキャロ)に使ったりします。
普通に釣りをするならフロロマイスターか、フロロリミテッドを選べばOKです。
それぐらいこの2つのラインは、値段と性能のバランスがすぐれています。
もちろんフロロマイスターやフロロリミテッドをそのままリーダーとして使っても大丈夫です。
ただ、グランドマックスFXは強度だけでなく、根ズレに対する強さがまったく違います。
とくに岩だらけのフィールドやヘビーカバーでリーダーが必要な釣り方をするなら、このラインを使ってみてください。
60mで1800円とかなり値段がラインなんですが、リーダーとして少しずつ使うならそこまで負担にはならないかと思います。
ナイロン
第1位:デュエル「カーボナイロン」
ナイロンラインのおすすめ第1位は、デュエルのカーボナイロンです。
先ほども言ったように、ラインは消耗品です。
そのなかでも、ナイロンはとくに劣化しやすいラインなんですよ。
あとで詳しく説明しますが、フロロカーボンよりもナイロンラインはこまめに巻き替えたほうがいいですね。
ナイロンラインは基本的に2〜3回の釣行で交換することをおすすめします。
長くても4回、巻いてから1ヶ月の使用が限界ですね。
それ以上になると極端に切れやすくなるし、使い心地も悪くなります。
スピニングに使う細いラインなら、劣化すると強度的につかいものにならなくなるのでなおさらです。
これだけこまめに巻き替えなければいけないので、よっぽどお金持ちじゃないと高いナイロンラインは使えません。
そのため、フロロカーボンよりも安くて品質が安定している必要があります。
カーボナイロンなら安くて品質が安定しているので、こまめに巻き替えてもお財布に優しいです。
お値段はなんと500mで500円以下の激安価格です。
それでもデュエルは日本の有名な釣り具メーカーですし、このカーボナイロンは日本製です。
カーボナイロンという名前の通り、ナイロンラインをフロロカーボンでコーティングしているような素材なので、劣化しにくく、感度も通常のナイロンラインよりは良くなっています。
それでこの価格設定なので、ぜひ使ってみてください。
しなやかで感度もいいので、フロロカーボンとナイロンのいいとこ取りみたいな感じですね。
第2位:サンヨー「GT-Rウルトラ」
第2位はサンヨーのGT-Rウルトラです。
GT-Rウルトラの特徴は、圧倒的な強さですね。
このライン以上に強いナイロンラインは存在しないと思います。
それぐらい強度があり、根ズレにも強くなっています。
もちろんナイロンラインなのでしなやかで扱いやすさは抜群です。
ただ、価格は600mで3800円ほどかかります。
大容量巻きなのでこの価格ですが、100m巻きだともっと高くなるので、とてもじゃないけど使い続けられません。
いかにカーボナイロンが安いかわかりますよね。笑
かなり高級ラインなので、よっぽどナイロンラインにこだわりがなければデュエルのカーボナイロンで十分だと思います。
第3位:ダイワ「ジャストロン」
ダイワ(Daiwa) ナイロンライン ジャストロン DPLS 500m 2号 クリアー
第3位はダイワのジャストロンです。
こちらも高コスパのナイロンラインです。
価格は500mで800円くらいなので、カーボナイロンよりは高いですが、激安ラインの部類になると思います。
ダイワ製ですし、並行巻きしてあったりと、品質は安定しています。
ただ、ごくごく普通のナイロンラインなので、伸びがかなりありますね。
感度もよくないですし、ライトリグを細かく操作するのには向いていません。
どちらかというと、スピニングタックルで小さなクランクベイトなどの巻き物をするのにおすすめです。
なんでもいろいろやりたいというのであれば、カーボナイロンのほうをおすすめします。
PE
第1位:よつあみ(YGK) 「 Gソウル X8 UPGRADE」
PEラインおすすめの第1位は、よつあみ(YGK) のGソウル X8 UPGRADEです。
このライン最大の特徴はトラブルの少なさにあります。
PEラインをバス釣りで使うときに一番重要視してほしいことが、トラブルの少なさです。
バス釣りではベイトタックルにもスピニングタックルにもPEラインを使うことがありますが、釣り方が幅広いためトラブルが起きやすいんですよ。
遠投するだけでなく、ショートキャストもするし、つねに巻き続ける釣り方だけでなく、ジグを細かく操作することもします。
釣りの幅が広いので、PEラインを使うとどうしてもトラブルが起きやすくなります。
バックラッシュや糸がからまるといったことですね。
こうなると釣りができる時間も短くなってしまいますし、集中力も続きません。
Gソウル X8 UPGRADEはあるていどコシがあって、とてもなめらかなラインなので、扱いやすいんですよ。
もちろん強度はばっちりです。
ただし、コーティングの蛍光塗料が落ちやすいところがゆいいつのデメリットでしょうか。
コーティングの色落ちは性能にあまり影響がないんですが、使い始めに気になる人がいるかもしれません。
価格は200m巻きで2500円とちょっと高いんですが、PEラインは劣化しにくく他のラインよりも長く使えるので、それほどコスパが悪いわけではありません。
価格と性能を比べると、かなり使いやすいのでPEライン初心者の方にもおすすめです。
第2位:サンライン「スーパーブレイド5」
サンライン(SUNLINE) PEライン スーパーブレイド5 HG 200m 0.8号
第2位はサンラインのスーパーブレイド5です。
安いPEがほしいならこのラインをおすすめします。
スーパーブレイド5は200mで1200円〜1700円で買うことができるので高級ナイロンやフロロよりも安いですね。
この価格で買えるPEラインとしては、一番扱いやすいと思います。
耐久性もしっかりしているので、安くても長く使えてコスパが非常にいいラインです。
Gソウル X8よりもちょっと固めかなというぐらいなので、PEラインに慣れている人ならきっと満足してもらえるはずです。
第3位:該当なし
他にもおすすめできるPEラインを探してみたんですが、なかなかいいのが見つかりませんでした。
高いラインは性能もいいんですが、かなり値段が上がってしまうんですよね。
それこそ100mで3000円超えてしまうようなものもたくさんあります。
そこまで高級なPEラインを使わなくても、バス釣りで使うならGソウル X8とスーパーブレイド5で十分です。
いいPEラインが見つかったらまた紹介しますね。
太さは0.8~2号(PEは0.4~1号)までで選ぶこと
スピニングタックルで使うラインの太さは、フロロカーボンとナイロンなら、0.8号〜2号までがおすすめです。
バスプロがトーナメント戦でスモールマウスバスを狙うときに0.5号2lbを使うことがありますが、普通にバス釣りをするならそこまで細くする必要はありません。
ライトリグの釣りをするなら、1号〜1.5号くらいが操作もしやすく、釣りやすいかと思います。
スピニングで小さなハードルアーを使うなら1.5号〜2号がおすすめです。
PEラインなら0.4号〜1号までを使いましょう。
PEラインは細くて強いのが特徴なので、これだけ細くてもバス釣りに使うには十分な強度を出すことができます。
ラインの号数(太さ)・強度(それぞれlb「ポンド」とkg)・直径(mm)の一覧表
ナイロン・フロロカーボン
号数 | 強度(lb) | (kg) | 直径(mm) |
0.8 | 3 | 1.4 | 0.148 |
1 | 4 | 1.8 | 0.165 |
1.5 | 6 | 2.7 | 0.205 |
2 | 8 | 3.6 | 0.235 |
2.5 | 10 | 4.5 | 0.260 |
3 | 12 | 5.4 | 0.285 |
PE
号数 | 強度(lb) | (kg) | 直径(mm) |
0.4 | 8 | 3.6 | 0.108 |
0.6 | 12 | 5.4 | 0.132 |
0.8 | 16 | 7.3 | 0.153 |
1 | 20 | 9.1 | 0.171 |
1.5 | 30 | 13.6 | 0.209 |
2 | 40 | 18.1 | 0.242 |
ラインの太さと強度はそのまま影響します。
細い糸ほど弱く、太い糸ほど強いということですね。
ちなみに、ナイロンとフロロカーボンでは、同じ強さならフロロカーボンのほうが少しだけ太く作られています。
素材としてはナイロンのほうが強いので、フロロカーボンで同じ強さにしようとすると、太く作らなければならないからです。
PEラインは素材と製法から、ナイロンやフロロとはけた違いに細くても強い糸になります。
だいたい半分以下の太さで、同じ強さを出すことができます。
ただし、水よりも軽いためラインが水面に浮くことと、コシがないのでライントラブルが起きやすいというデメリットもあります。
このように、比重や伸びも違うし、劣化スピードもそれぞれ異なるので、単純にどれが優れているということはありません。
自分の釣り方に合わせてラインは選びましょう。
ラインの種類とそれぞれの特徴
ラインの種類 | フロロカーボン | ナイロン | PE |
感度 | いい | やや悪い | ラインを張ればとてもいい |
水に対して | 沈む | なじみにくい | 浮く |
伸び | 伸びにくい | 伸びやすい | ほぼ伸びない |
根ズレに対して | 強い | ちょっと弱い | 弱い |
劣化スピード | 遅い | 早い | かなり遅い |
しなやかさ | やや固い | しなやか | コシがない |
価格 | 普通 | 安い | 高い |
巻き替え目安 | 釣行5〜10回 | 釣行1〜3回 | 半年〜1年
裏返しありで1年〜2年 |
スピニングはフロロカーボンをメインにしよう
スピニングリールにフロロカーボンをおすすめする最大の理由は、トータルバランスの良さにあります。
感度・劣化のしにくさ・根ズレへの強さなどを考えると、スピニングリールにはフロロカーボンが最適になります。
バス釣りでスピニングリールを使うときは、ライトリグでの釣りが多くなります。
ネコリグやダウンショットなんかを底に沈めてちょんちょんシェイクしたり、ズル引きをして釣りをします。
このときに感度が良ければ、底の状態やバスのアタリもよくわかります。
最近は安くて使いやすいフロロカーボンがあるし、スピニングリールの性能も上がってきているのでトラブルが起きにくいんですよね。
ただし、ラインが沈むのでトップウォーターの釣りには不向きです。
小さなポッパーや虫系のワームをメインに使うときはナイロンかPEのほうがおすすめです。
巻きものをメインにするならナイロンがおすすめ
ナイロンラインはしなかやで比重が水とほとんど同じなので、クランクベイトなどの巻きものやトップウォーターをするのに最適のラインです。
巻きものではロッドとラインが固いと、フックがバスの口に刺さる前にはじいてしまうことがあります。
感度がいいわけではないので、スピニングリールでのライトリグには向いていません。
もしスピニングリールでナイロンラインを使うとしたら、小さめの巻きものルアーをメインにして、ロッド1本でなんでもやりたいときに選ぶといいでしょう。
デメリットとしては水を吸収しやすく、劣化しやすいのですぐに巻き替える必要があります。
そのため、ライン自体が安くてもすぐに巻き替える必要があるので、そこまでコスパがいいわけではありません。
こういったメリットとデメリットを総合的に考えると、スピニングリールではナイロンよりもフロロカーボンのほうがおすすめです。
遠投やトップウォーターの釣りならPEライン
PEラインをバス釣りで使うメリットは、他の2つのラインよりも圧倒的に細い・軽い・強いことです。
0.8号の細さでも16lbの強さがあります。
ナイロンとフロロは1号でも4lbの強さしかありません。
さらに劣化しにくいため、かなり長く使うことができます。
そのままでも半年〜1年くらいは使うことができますし、ラインを一度リサイクラーに巻いてから巻き直せばさらに半年〜1年同じラインを使えます。
価格はちょっと高いんですが、長持ちするのでコスパもいいんです。
「じゃあ、PEラインのほうがいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、PEラインにはいくつかのデメリットがあるんです。
PEは他の2つのラインに比べると、トラブルが起きやすいラインです。
ラインにコシがまったくないため、スピニングのバックラッシュが起こりやすく、一度からまるとほどけなくなってしまいます。
また、根ズレには極端に弱いため、ルアーとPEラインの間にリーダーを結ぶ必要があります。
ラインが軽いので風に弱く、一度大きくフケるとなかなか修正できません。
これだけ手間が増えるため、釣りに集中するのが難しいんですよ。
感度については、ラインをピンと張っているときであれば、圧倒的に良くなります。
コシがないため、ラインがゆるんでいると、アタリがまったく伝わってこなくなります。
伸びがないので巻きものなどではバイトをはじきやすくなります。(バイト:魚がルアーに食いついてきたこと)
このあたりの特徴をきちんと知って使うと、釣りの幅をいっきに広げることができます。
とくに細くて軽く、伸びがない特性を利用して、トップウォーターの釣りや遠投するのに向いています。
とはいえ、慣れるのに時間がかかるので、初心者にはおすすめしません。
まずはフロロカーボンでの釣りに慣れてから使ってみましょう。
ラインの色はクリアーかグリーン系がおすすめ
ラインの色については、クリアーとグリーン系を選んでおくのがおすすめです。
また、ラインでアタリをとる場合は、イエローとピンク系を使ってみるのもいいでしょう。
バス釣りではラインの色よりも、太さのほうがバスに警戒心を与えるかどうかに影響します。
ライトリグのほうがアタリが多い場合は、ラインの太さも少なからず関係しています。
ルアーの結び方は1つの方法をマスターしておこう
いくら強度があって根ズレに強いラインでも、ルアーへの結び方が雑になっていると簡単に切れてしまいます。
ラインが切れる原因の多くは、結び目かラインが傷ついていることです。
バス釣りではルアーや仕掛けを変えるために、何度も結び変える必要があります。
自分が簡単に結べて、なおかつ安定してしっかり結べなければなりません。
ルアーへの結び方はいろいろな方法がありますが、まずは1つの結び方を完璧にマスターしておきましょう。
バス釣りで使うスピニングリールに巻くラインのまとめ
- 太さは0.8~2号までを選ぶこと(PEは0.4~1号まで)
- スピニングはフロロカーボンをメインにすること
- 巻きものをするならナイロンがおすすめ
- 遠投やトップウォーターならPEライン
動画での解説はこちら
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