今回は5月、ポストスポーンとアフタースポーンにおけるバスの釣り方について解説したいと思います。
ポストスポーンはシャロー付近のストラクチャーを狙おう
まずポストスポーンについて説明しますね。
ポストスポーンっていうのは産卵直後のバスのことを指します。
メスなら産卵し終わった直後、オスなら産卵床(ネスト)を守った後の状態ですね。
で、ポストスポーンのバスは産卵で体力を使っているので、積極的にエサを追いかけようとはしません。
まずは体力を回復するためにじっとしているので、このバスを釣るのは基本的にスローな展開になります。
狙うポイントはスポーニングしていたポイント付近のストラクチャーか、やや深めのところです。
たとえば、カバー・テトラ・橋脚・水門・杭の付近でじっとしていたり、ブレイクがあるならその下にじっとしていたりします。
ポストスポーンのバスはエビとかザリガニ系の甲殻類を積極的に食べるなんてことも言われてますね。
ベイトフィッシュ、魚はまだ体力が回復しきっていないのでなかなか追いかけられないっていうのが理由のひとつです。
そんなに逃げ足が速くない、ちょうど甲殻類が冬眠から目覚めて積極的に動き出す時期とも重なってくるし、体力を回復させるのには甲殻類が食べやすいってことでしょう。
甲殻類もどこにいるのかというと、シャロー付近のストラクチャーですよね。
そのあたりでゆっくり体力を回復させるのがポストスポーンのバスです。
ポストスポーンはフィーディングスポットが狙い目
で、体力が回復しきったアフタースポーンのバスは積極的にベイトを追いかけるようになります。
いわゆるフィーディングスポットと呼ばれるポイントが狙い目です。
本当は沖合に出ていったり、行動範囲が広くなって深場に居ついたりもするんですが、おかっぱりから狙うとなるとフィーディングスポットがおすすめです。
地形変化だったり、ストラクチャーがあるところですね。
さらには風が当たっているところ、水温が高めでベイトフィッシュが多いところなど、フィールドや状況によって変わってきます。
そのフィーディングスポットを見つけていれば、体力が回復したアフタースポーンのバスを狙うことができるでしょう。
バスの行動範囲が沖にまで広がっているので、おかっぱりからは狙いにくくなってはきますね。
プリスポーンのときよりもさらにタイミングやポイントの見極めが重要になってくると言えるでしょう。
バスも素早い動きができるようになってくるので、活性が高いときはランガンしまくるのもいいと思います。
ポストスポーンはスローな釣りを心がける
ポストスポーンにおすすめのルアーなんですけど、産卵直後のバスに有効なのはスローな釣りができるルアーです。
スローな釣りのほうがバスは口を使いやすいってことですね。
横の釣りよりも点の釣りでモゾモゾさせるほうがいいでしょう。
ハードルアーならゆっくり誘えるビッグベイト・ミノー・シャッドあたりですね。
いつもよりもポーズの時間を長めにする、ジャークやトゥイッチを弱くするなどの工夫をしてください。
ソフトルアーならネチネチできるリグを選ぶことですね。
ダウンショット・ネコリグ・フリーリグ・テキサス・ジカリグ・スプリットショット・キャロあたりがおすすめです。
使うワームは自分が自信を持って使えるものでいいですよ。
また、甲殻類がいそうな場所ならホグ・クロー系のワームを使ってみてください。
【裏技】ホグ・クロー系の片方の触角・爪をちぎる
ちょっとした裏技をここで紹介したいんですけど、クロー系やホグ系のワームにある触覚や爪の部分を片方だけちぎって使ってみてください。
これだけでバイトを深くさせる、ショートバイト対策になります。
なんでかって言ったら、バスからしたらエビとかザリガニで片手がないやつって狙いやすいんですよ。
とくに産卵から回復しきっていないポストスポーンのバスは簡単に狙えるエサのほうが都合がいいわけですよね。
だったら、あえて弱っていることをこちらが演出してしまえばいいんです。
で、それを簡単にできるのが片方の爪とか触覚をちぎって使う釣り方です。
こうするとワームのバランスが悪くなります。左右のバランスが悪くなるってことです。
バランスが悪いってことは、弱っていることを演出できるんですよ。
「いや、ホントかよw」って思われるかもしれませんし、実際のところはバスに聞かないとわからないですよ。
でも、弱った甲殻類を演出できるのは確かです。
この時期に限らず、ショートバイトが多いときってあるじゃないですか。
そういったときにバスの食いを少しでも深くしたいなってときに知っておいて損はないですよ。
ぜひためしてみてください。
アフタースポーンにおすすめの釣り方
アフタースポーンのバスを狙うのであれば、フィーディングスポットを狙えるルアーがおすすめです。
テンポよく広く探っていくならバイブレーション・シャッドテール系のワーム・クランク・スピナーベイトあたりがおすすめです。
5〜6月あたりから水温が高くなって高活性になってくるのでトップウォーター系のルアーを使うのもいいでしょう。
また、カバーにもバスが居着いていることがあるので、テキサスやジカリグ・フリーリグ・高比重ワームのノーシンカーなど、根がかりしにくいルアーでカバーを攻めるのもいいですね。
あとは、この時期からウィードを狙う釣りも考えていきましょう。
5〜6月からウィードが本格的に成長していきます。
それにともなってウィード付近にもベイトフィッシュが集まってきたり、ストラクチャーとしてバスが居着くようになります。
ウィードの釣りはウィードとのひっかかり具合によってリグやシンカーの重さを調整してあげるといいですね。
フィールドにいるバスの状態を観察しながら釣っていこう
とまあこんな感じで5月ごろからポストスポーン、アフタースポーンのバスを狙っていくことができます。
ただ、すべてのバスが一斉に産卵を終えるわけではなく、この時期はいろんな状態のバスがいます。
小さいバスはこれぐらいの時期からスポーニングに入ることもありますし、でかいバスだと1回目の産卵を終えて、2回目のスポーニングに入ることもあります。
なので、今自分が釣りをするフィールド、ポイントの釣り場にどういった状態のバスがいるのかを釣りながら考えていくと、より効率よくたくさんのバスが釣れるようになると思います。